川崎市・横浜市 献杯のマナーや方法

2018/10/20
食事風景

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献杯のマナーと方法

葬儀や法要の後には会食が開かれることがあり、その開始の際に行われるのが献杯(けんぱい)です。献杯には、杯を故人に捧げて敬意を表す意味があり、代表者の挨拶の後に杯を交わします。献杯の音頭は、事前に打診をされる場合もあれば、その場で急に依頼されることもあります。

 

乾杯とは

乾杯と言う言葉は主に慶事の際に使われます。乾杯の発声後、参加者も一斉に唱和し、互いにグラスを打ち付けるのが一般的な乾杯のイメージですね。その起源は古代にまでさかのぼり、もともとは死者のために捧げる儀式であったと言われています。それが後に健康や成功などを祈念する儀式へと変化していったのです。このように見てみると、古来の意味合いを強く残しているのは「献杯」の方であると言えますね。地域によっては古来の意味合いを尊重し、慶事の際にも献杯を行うことがあるようです。

 

献杯のタイミングと注意点

献杯は、精進落としなどの会食の席にて行われます。※お通夜振る舞いの際は、食べはじめのタイミングが違うので通常行いません。献杯が行われるまで食事に手をつけてはいけないというマナーがあり、全員が席に着いてから始めます。全員が揃ったところで、位牌の前に酒の入った盃を置き、喪主の挨拶、代表者による献杯の挨拶と続きます。この手順は、葬儀の場合でも法事の場合でも基本的には変わりません。なお、司会者からのご案内が必要な場合はスタッフに予めお伝えください。

 

献杯の挨拶を行う上で気を付けるポイントは以下の3点です。

1.挨拶は長くなりすぎないようにしましょう。

手短に1分程度にしましょう。故人のことを振り返るための場ではありますが、積もる話などは会食のときに行うようにしましょう。

 

2.唱和は献杯と静かに

乾杯の際の、杯を高く掲げて打ち合わせる、大きな声で唱和する、飲み干した後に拍手をする、といったことは献杯では行いません。杯は打ち合わせず、唱和も静かに行い、拍手もしないようにします。

 

3.故人を偲ぶための挨拶であることを意識する

献杯の挨拶は、故人を偲ぶために行われるものです。そのため、挨拶のなかには故人を偲ぶ言葉や、お悔やみの言葉を盛り込むといいでしょう。

 

献杯の挨拶例

献杯の挨拶をその場で考えるのは難しいですから、事前に準備しておきましょう。簡単な例文をいくつかご紹介します。

 

挨拶例

・喪主自身が挨拶を行う場合

本日はお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございました。夫も安心してくれていることかと思います。この席では、夫が好きだった酒を味わいながら、思い出話を伺えればと思っております。それでは、まずは献杯させていただきます。献杯。

 

・故人の親族が挨拶を行う場合

故人の弟でございます。本日はお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。葬儀もおかげ様で無事に終えることができ、兄も一安心していることでしょう。今日は兄の思い出を皆様と語らいながら、冥福を祈りたいと思っております。それでは、献杯のご唱和お願いいたします。献杯。

 

・故人の友人が挨拶を行う場合

ご紹介をいただきました〇〇です。△△さんとは幼馴染みでした。僭越ながら献杯のご挨拶をさせていただきます。本日△△さんと永遠のお別れをすることになるとは今でも信じられません。ご遺族のご心中を思いますとどんな慰めの言葉も浮かびません。皆様の悲しみが一日でも早く癒されますことをお祈りいたします。生前の〇〇さんの思い出を胸に冥福を祈り杯を捧げたいと思います。献杯。

 

まとめ

会食の前に行われる献杯は、故人を偲び、敬い、供養の気持ちを表すための大切な儀式です。特別なルールはありませんが、注意しなければいけないことはいくつかあります。ご紹介したポイントや例文が全てではありませんが、ご遺族や出席者に対して失礼にあたらない挨拶を心がけると良いでしょう。

 

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