葬式の後、「塩で体を清める」という行為は、昔から日本に伝わる文化です。
最近では、「塩を見かけなくなった」と感じている方もいらっしゃるでしょう。
今回は、葬儀で配布される塩と意味について紹介してまいります。
▼塩の意味
■穢れを浄化する意味
昔から「死は不浄、穢れである」という考え方があります。
塩は、不浄を自宅に持ち込まないように浄化、清める意味で使われます。
■難を逃れる意味
塩には難を逃れるという意味を持った風習があります。
▼塩の使い方
塩を摘み、肩に振りかけます。
塩の振り方や方法は宗教や地域によって異なります。
■塩を振るタイミング
塩を振るタイミングは、考え方や地域の風習が大きく影響しています。
「穢れをすぐに浄化したい」と考える方は、葬儀場の出口や車に乗り込む前に振る方もいらっしゃいます。
また、玄関に入る直前に振る場合もあります。
▼葬儀ではお清め塩が配られる
葬儀場によりますが、出口にお清め塩を設置している場合もあります。
最近では、挨拶状、会葬御礼に合わせて小さな塩の袋が配られることが一般的となっています。
▼お清め塩の代わりにしおりが配られるケースがある
「穢れは迷信」との考え方や「清め塩」の文化が薄れつつあることから、清め塩の代わりに「しおり」が配られることも多くなりました。
お清め塩が必要だと考える方は、出かける前に玄関前に塩を準備しておくと良いでしょう。
▼まとめ
葬儀で配布される塩は、浄化、清めるという意味があります。
肩に振りかけて不浄や穢れを取り払うことで、幸せな日常が続くと考えられてきました。
しかし最近では、お清め塩を廃止する葬儀場もあり、その文化は薄れる傾向にあります。
また、宗教や人によって考え方に違いがあります。