お葬式や法事では必ず焼香を行います。
しかし、その意味、由来を知る方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、焼香の意味について紹介してまいります。
▼焼香の意味について
焼香には、いくつもの意味があります。
■故人の幸せを祈る
仏教では、死後の世界があると考えられています。
焼香は、故人のあの世での幸せを祈るという大きな意味があります。
■参列者の穢れを取り除く
人は知らぬ間に純粋さを失い、穢れていくという考え方があります。
焼香は、参列者の穢れを取り除くという意味が含まれています。
■心と体を清めて冥福を祈る
焼香で穢れを取り除き、心と体を清めた状態で故人の冥福を祈ります。
■焼香の香りは仏の食べ物
昔から、焼香の香りは仏の食べ物とされてきました。
焼香で使用する粉状のお香は、抹香(抹香)というお香です。
抹香は、木の葉や皮を粉末にしたものです。
■極楽浄土は良い香りに包まれている
極楽浄土は良い香りに包まれているとされています。
仏様は良い香りを漂わせて故人を迎えに来ると考えられていることから、葬儀でも香りを焚くのが常識となっています。
▼焼香の由来
焼香は、インドが発祥です。
昔から暑いインドでは、体臭を消す目的でお香が焚かれていたようです。
お釈迦様が参拝する労働者の体臭を気にせず、お経を唱えるために焚かれたことが由来です。
▼地域・宗派によって多少差がある
焼香の回数は、地域、宗派によって異なりますが、一般的に1~3回です。
抹香(まっこう)を額に近づける行為は、「おしいただく」と表現します。
宗派によって「おしいただく」かどうかにも違いがありますので、両親や親戚に確認してみると良いでしょう。
▼まとめ
焼香について知っておくとより、より意味のある行為になるのではないでしょうか。
故人のあの世での幸せを祈りながら焼香を行ってみてください。